自動車保険 安い

車の修理に車両保険が使えなくなっている

2013年10月から、自動車保険の等級に「事故有等級」が設定されたのをご存知でしたか?

実は、この事故有等級の設定によって、自動車保険の車両保険がちょっとした要注意状態になっています。

これまでも事故などで自動車保険を使えば、次の契約から等級が3等級ダウンするという仕組みはありました。

1万円や2万円の小さな修理で車両保険を使おうとすると、等級ダウンによる保険料アップでかえって損になるからと代理店から言われたこともありました。

でも今度の「事故有等級」の採用は、等級ダウンによるペナルティーが従来とは比べ物にならないくらい厳しくなっているのです。

従来の等級ダウンは通常の等級での3等級ダウンでしたが、2013年10月からは事故有等級という通常等級より20ポイントほども割引率の小さい等級に移って、その事故有等級で3等級ダウンするというダブルパンチになってしまいます。

事故有等級が適用される期間は3年間で4年目にやっと通常の等級に戻ることができます。

でも通常等級に回復しても、等級ダウンによる4年間の逆戻り(1等級上がるところが3等級ダウンするという4年間分の遅れ)の影響は20等級に上り詰めるまで続きますから、保険料への影響もその間ずっと続くことになります。

たとえば10等級から15等級くらいの人で保険料が5万円程度の場合は、保険を使うことによって次の契約の保険料は2万円以上も上がってしまうでしょう。

2万円以上の影響額が3年間続き、通常等級に戻っても4年遅れの影響が続きますので、ざっと計算しても全体の影響額は10万円を軽く越すことになります。

これが何を意味するか、察しのいい方であればもうピンときていることでしょう。

そうなんです。これからは1〜2万円どころか5〜6万円、また7〜8万円の修理でさえも車両保険を使うことは事実上難しくなってしまったのです。

小さい修理でも車両保険が使えるように免責金額をゼロにしている人は、特にショックが大きくなるのではないでしょうか。

たとえば、5万円の修理で保険金を受け取った場合、その後の保険料の支払いが10万円以上多くなってしまい、車両保険を使うことによってトータルでは5万円以上も損をしてしまうことになるからです。

これでは何のために車両保険の高い保険料を支払ったのかわからなくなってしまいます。

各保険会社は今でも免責金額なしの車両保険を販売しています。

そしてちょっとした修理などで保険を使おうとすれば「損になるから保険を使わない方がいい」ということになります。

以前から免責金額ゼロの車両保険を勧誘するのはちょっとした詐欺のようなものではないかと感じていましたが、事故有等級が導入されてその思いが一層大きくなりました。

保険会社は販売を続けるでしょうが、私たちとしては「免責ゼロの車両保険はもはや意味がない」と考えるべきだと思います。

免責をゼロにして高い保険料を払っても肝心の小破修理に保険を使えないのですから意味がありません。

「10万円までは自腹で修理すると腹を決め、車両保険は10万円の免責にして保険料を安くする」

車両保険というのは、もはやそういう保険になってしまったのだと思います。


※車両保険は自動車保険選びの大切なポイントの一つになりつつありますが、車両保険を付けた場合の各社の保険料の違いも一括見積りによって簡単に知ることができます。
一度の入力で多くの保険会社のを簡単に比べることができる一括見積りは、いまや自動車保険選びに欠かせないサービスになってしまいました。

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